ウィンターズ・ボーン
原題:Winter's Bone 2010年 アメリカ 100分
監督:デブラ・グラニク 脚本:デブラ・グラニク、アン・ロゼリーニ
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、ケヴィン・ブレズナハン、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント、シェリル・リー
ストーリー・概要(映画.comより)
2010年サンダンス映画祭でグランプリを受賞し、第83回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞ほか4部門にノミネートされたヒューマンドラマ。米ミズーリ州南部・オザーク山脈の村に住む17歳の少女リーは、心を病んだ母親に代わり幼い弟と妹の世話をして暮らしていた。しかしある日、とうの昔に家を出て逮捕された父親が自宅と土地を保釈金の担保にして失踪。このまま裁判に出廷しなければ家を没収されてしまう。やむを得ずリーは自ら父親捜しに乗り出すのだが……。
本当は恐い田舎暮らし
近年、田舎への移住がブームになったりしましたが。
知らない土地に旅行するのと住むのでは大違い。
田舎には田舎のルールがあり、色々めんどくさいのです。
最初に誰それのところへあいさつに行かなければならないとか、
あの人と話してはいけないとか、そんな服を着ると目立つとかetc…
私も、今は亡き祖母の家に行くたびそんなことを感じていました。
特に子どもの時分には、よく知らない人(おそらく親戚)からかわるがわる声をかけられたり… と、人見知りの私にとってはけっこう恐怖でした。
主人公リーは17歳ながら、どえらいもんを背負ってます。
父親はヤクを製造して逮捕。母親は心を病んで寝たきり。弟・妹はまだ幼い。金はない…
これだけでも大変ですが、父親が自宅と土地を保釈金の担保にした上失踪してしまい大ピンチ。住むところまで失いそうになります。
しかも、この状況を一人で何とかしないといけない。
何とかって、何すりゃいいのさ…と自分だったら茫然自失になりそうですが。
リーはすぐさま行動します。
助かる道はただひとつ。失踪中の親父を探して保釈保証人に引き渡すこと。
近所の家を周り情報を集めますが、なぜか皆口を閉ざし、父親探しは難航。
土地の有力者に無理矢理話をしにいったリーは、その親戚たちに拉致られボコボコにされてしまいます。
17歳の女の子相手に何もそこまでやらんでも…。
『ハンガー・ゲーム』でもそうでしたが、ジェニファー・ローレンスはしっかり者のお姉ちゃん役が似合いますね。
今回はしっかり者どころか肝っ玉母ちゃんのような迫力でしたが。
弟達に「リスの狩り方」を教えていたのにはびっくり。しかもその後「リスの捌き方」まで教えていましたよ!
そして気になるリスの料理方法はフライorシチューでありました…。