SOMEWHERE
原題: Somewhere 2010年 アメリカ 98分
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス、ミシェル・モナハン、ベニチオ・デル・トロ
ストーリー・概要(映画.comより)
「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラ監督が、父フランシス・フォード・コッポラとの思い出や、2児の母となった自らの経験を投影して製 作。第67回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。米ロサンゼルスにあるスター御用達の有名ホテルを舞台に、派手なセレブライフをおくる映画スターの ジョニー・マルコが、離婚した妻のもとで育った11歳の娘と再会し、人生を見つめ直す姿を描く。
父娘の時間
始まって数分間、主人公ジョニー(スティーヴン・ドーフ)の空虚な日々が淡々と映し出されるのですが、ほとんど台詞がないせいか睡魔が……いかん。
格好がヨレヨレですが、ジョニーは人気俳優って役どころみたい。
そして優雅なホテル暮らしを送っているにもかかわらず、つまらなそうに過ごしてるみたい。
何だかダルそうなんです。ダルそう、かつ眠そう。
ホテルの部屋に出張ポールダンサーを呼んで、ショーを見ながらウトウト。
ポールダンスが子守唄なんです!
出張ポールダンスなんてもんがあることにも驚きましたが。
分割して持ち運べるポールなんてあるんだね!
しかも双子のポールダンサー。
ポールダンスシーンは、何だかやたら長尺に感じましたー。
この前半の日常シーンは、主人公の気持ちと同じく「つまらーーーーん!」と言いたくなる程退屈なのですが、娘のクレオ(エル・ファニング)が登場してから、雰囲気が一変!
まず、このクレオの登場シーンがめちゃめちゃ可愛かった。
ジョニーが目覚めると、自分の骨折した腕のギプスに、クレオがいたずら書きをしているんです。
「ハイ、クレオ」とジョニーが言うと、陽光の中でにっこり微笑むその顔が、
ああもう天使!
ジョニーはクレオを数日預かることになるのですが、彼女と過ごすようになってから表情がどんどん明るくなっていくのです。
父娘といっても離れて暮らしていた者同士で、そこそこの距離感が微笑ましく、もどかしい感じがしました。
それにしてもエル・ファニングは、表情やしぐさ一つとっても本当に可愛らしかったです。背はデカいけど。