シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
原題:What We Do in the Shadows 2014年 ニュージーランド 85分
監督:タイカ・ワイティティ 脚本:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント
出演:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント、ジョナサン・ブロー、ユリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、ジャッキー・バン・ビーク
ストーリー・概要(映画.comより)
現代社会で共同生活を送るヴァンパイアたちの楽しい日常を、俳優たちの即興演技とモキュメンタリー形式を取り入れて描き、トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門やシッチェス映画祭などで観客賞を受賞したニュージーランド製ホラーコメディ。映画「ホビット」とのコラボで話題を集めたニュージーランド航空の「壮大すぎる機内安全ビデオ」で監督・出演を務めたタイカ・ワイティティと「メン・イン・ブラック3」などに出演したジェマイン・クレメントが共同監督。主人公のヴァンパイア役で出演もしている。
ニュージーランドの首都ウェリントンで一緒に暮らすヴァンパイアのヴィアゴ、ディーコン、ヴラド、ピーターは、毎晩のように歌い踊ったり行きつけのパブで遊んだりと楽しい毎日を過ごしていた。ある日、ピーターが人間の大学生ニックにうっかり噛みついてヴァンパイアに変えてしまう。しかもニックが人間の親友スチューをシェアハウスに連れてきたことから、大騒動が巻き起こる。
おいでよ!愉快なヴァンパイア・ハウス
ヴィアゴは愉快なヴァンパイア(379歳)!
ヴラドは変態ヴァンパイア(862歳)!
ディーコンはチョイ悪ヴァンパイア(183歳)!
ピーターはめっちゃヴァンパイア(8000歳)!
という予告編の明るい自己紹介に心をつかまれました。
愉快なヴァンパイア・ヴィアゴ役のタイカ・ワイティティが、監督と脚本も務めているのだそうですよ。
4人のヴァンパイアが共同生活する屋敷に取材のカメラが入るといった、いわゆるモキュメンタリー仕様。
ヴァンパイアたちの普段の生活を愉快に紹介しているのですが、常に夜なのと手持ちカメラのせいで、何だか絵面だけはやたら怖い。特にピーターが映ってるシーンなんか超ホラー映画ですけど…
絵面と中身のおバカさにギャップがありすぎて、そこが面白いです。
ヴァンパイアが鏡に映らないことや狼男と仲が悪いことなど、吸血鬼ネタを上手く利用して随所に笑いを散りばめているかんじ。
仮面舞踏会(仮装大会?)風のイベントで、ブレイドの格好をしたりと小ネタもたくさん。
個性的なヴァンパイア達のキャラクターも良いのですが、その中で逆に普通すぎて目立っている人間のスチューが気になりました。この人、本人と役名が一緒なのでたぶん監督の身内か知り合いか何かだと思うんですが…。
普通のことしか言わない普通〜〜の人間が、ヴァンパイア達にめちゃめちゃ愛されてるのが笑えました。
あと何といってもピーターですよ。てか、8000歳って(8000年前=縄文時代早期)。
たぶん、何の裏設定も考えられていないのでしょうが、ピーターがなぜヴァンパイアになったのかが死ぬほど気になります。他のメンバーにはちょっとだけ過去に触れるシーンがあったのに、ピーターは皆無だったもんなあ。
この監督のユーモアのセンス、かなり好きです。次回作に期待大〜!!