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Smokeblue Theater

映画の備忘録

メイジーの瞳

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原題:What Maisie Knew 2012年 アメリカ 99分

監督:スコット・マクギー、デヴィッド・シーゲル

脚本:ナンシー・ドイン、キャロル・カートライト

出演:ジュリアン・ムーアアレクサンダー・スカルスガルド、オナタ・アプリール、ジョアンナ・バンダーハム、スティーヴ・クーガン

ストーリー・概要(映画.comより)

「綴り字のシーズン」のスコット・マクギー&デビッド・シーゲル監督が、離婚する両親に翻弄される少女の日常を描いたヒューマンドラマ。ロック歌手の母と美術商の父の間に生まれた少女メイジー。日頃から喧嘩してばかりの両親はついに離婚を決め、メイジーはそれぞれの家を行ったり来たりすることに。ところが、忙しい父はベビーシッターのマーゴに、母は新恋人リンカーンにメイジーを預けるようになり……。原作は「ある貴婦人の肖像」「鳩の翼」などで知られるヘンリー・ジェームズの小説。2012年・第25東京国際映画祭コンペティション部門では、「メイジーの知ったこと」のタイトルで上映された。

 

言い訳のような「愛してる」

主人公は6歳の女の子メイジー。

両親が離婚でモメていて、10日ごとにそれぞれの家を行ったり来たりするせわしない生活を送っています。

ほぼずっとメイジー目線で展開するため、「子どもから見た世界」が味わえると共に、

あらゆる場面で「子どもの気持ち」にも気づかされます。

まず全体的に目線がグッと低く、大人たちがしゃがんでくれなければその表情がよく見えません。

これが、なんとも不安なかんじ。

 

メイジーの両親はどちらもそこそこ裕福だしお家も快適そうなんですが、親の仕事の都合や連絡不行き届きのため、ちょいちょいドア前で待ちぼうけをくらうのが可哀想でした。

 メイジー目線になってみてとにかくツラいのは、”待ち”の長さ

裁判所に行っては母親を待ち、幼稚園(小学校?)で迎えを待ち…

何度も何度も、退屈な”待ち時間”を強いられるメイジー。

子どもには苦痛だろうと思います。

大人の私だって、じっと待つのは苦手です!!大っ嫌いです!(ていうか待てません。帰ります)

 

大人同士の口ゲンカで朝の目覚めを迎えるのも最悪〜〜。

待ち時間の長さ」と「口ゲンカの騒音」がどれだけメイジーのストレスになっているか!

両親コノヤロー!

 

一見大人しく表情が乏しいように見えるメイジーですが、実はそうでもなく、よく笑う普通の子だとわかります。嬉しそうに親に駆け寄ったり、はしゃいだりすることも。

しかしあのようにしょっちゅう色んな大人に預けられれば緊張で表情は固まるし、片親から相手方の様子を尋ねられたり愚痴を聞かせられれば、何と言っていいかわからず俯いてしまうのは当たり前だと思います。

メイジーは親を困らせないよう一所懸命考えて言葉を選んでいるだろうに、

あなたの考えていることがわからない」なんて言われちゃうんですよ!やってらんないよね全く!

さんざ愚痴ったあげくに「これはあなたのため」で締めくくるのも自分勝手でひどい。

 

父親も母親もしきりに「愛してる」を連呼しますが、それって「愛してるんだから、許せよ」という言い訳にしか聞こえません。

大人ってずるいよね。

 

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