ホテル・スプレンディッド
原作:Hotel Splendide 2000年 イギリス 98分
監督・脚本:テレンス・グロス
出演:トニ・コレット、ダニエル・クレイグ、スティーヴン・トンプキンソン、カトリン・カートリッジ、ヒュー・オコナー
ストーリー・概要(映画.comより)
離れ小島の古いホテルを舞台にした奇妙な群像劇。監督・脚本はこれが長編デビューとなるテレンス・グロス。製作はイルディコ・ケメニー。撮影はギュラ・パドス。美術はアリソン・ドミニッツ。衣裳はミシェル・ペルネッタ。出演は「シャフト」のトニ・コレット、「エリザベス」のダニエル・クレイグ、「ブラス!」のスティーヴン・トンプキンソン、「ロスト・サン」のカトリン・カートリッジほか。
グロテスク・ウナギ料理、そして嵐をよぶ女
「ホテル」なんですが、ずっと同じ人達が長期滞在している、病院的なところでした。
精神が疲れていたり、人目を避けたい人々が集って共に生活する…何て言うのかな、こういう施設。
世間から隔絶した島に建つ建物のいかにも怪しげ〜な雰囲気と、一族経営の嫌らしさが何とも気色悪い映画です。(でも面白いよ!)
気色悪いと言えば、レストランで出される料理の不味そうなこと!
料理を作ってるのは、一族の次男ロナルド(ダニエル・クレイグ)なんですがね〜。
メニューはいっつも同じで、ホテルを支配していた彼の母親が「健康のために」と考案したウナギ料理。
ウナギと聞くと「美味しそー」と思うかもしれませんが、とんでもない。
なんか緑色で、「生なの!?」と言いたくなる程にゅるにゅる、ぐちゃぐちゃした気持ち悪い見た目なんです。ひい〜〜!!
長男のデズモンドは先代の経営理念に忠実で、ホテルの人々は毎日この料理を食べ、同じようなことをし、変わらない生活を送っていました。
一応、おかしな一族経営によってホテルの秩序は保たれていたわけなんです。
そこへやって来たのは、かつてロナルドと恋仲になり、先代にホテルを追われた元シェフのキャス。演じているのはトニ・コレットですよ。いかにも、我の強そうな女!
彼女が、一族のおかしなルールに一石を投じます。
「そんな不味そうな料理で健康になれるかい」とキッチンに立ち、調理開始!
今までさんざん不味そうな料理を見てきただけに、キャスの料理が本当に美味しそうに見えました〜〜。
こんな具合にまずは料理から、ホテルの改革に乗り出すキャスでしたが、デズモンドの妨害もあってそう上手く事は運ばず…
というストーリーでした。けっこう面白かったです。
まあ今まで観てきた作品の中では、一、二を争う『メシマズ映画』かな、とは思います。
メシが上手そうな料理は沢山あるので、私はむしろ「メシマズ」に注目しています。
いつかメシマズ映画ランキング、発表できたらいいな。