Smokeblue Theater

映画の備忘録

スウィート・ヒアアフター

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原題:The Sweet Hereafter 1997年 カナダ 110分

監督・脚本:アトム・エゴヤン

出演:イアン・ホルム、カーザン・バンクス、サラ・ポーリー、トム・マッカムス、ガブリエル・ローズ、ブルース・グリーンウッドアルバータ・ワトソン、モーリー・チェイキン、アルシネ・カーンジャン、ステファニー・モーゲン・スターン、アール・パストコー、ラッセル・バンクス、ブルック・ジョンソン

ストーリー・概要(映画.comより)

スクールバス転落事故が起こった小さな町をめぐる謎めいた物語を、独特の美学で描き出す神秘性あふれる人間ドラマ。監督・脚本は「エキゾチカ」のアトム・エゴヤン。原作はベストセラー作家、ラッセル・バンクスの名作『この世を離れて』(邦訳・早川書房)。さらにドイツの童話『ハメルンの笛ふき』が引用されている。出演は「炎のランナー」「裸のランチ」「フィフス・エレメント」のイアン・ホルム、「エキゾチカ」のサラ・ポーリーと「エキゾチカ」のブルース・グリーンウッド、エゴヤン監督の妻であるアルシネ・カーンジャンほか。97カンヌ国際映画祭グランプリなど各賞を受賞。

 

あとは想像あるのみ

な〜んか小難しい作品でした。

何も考えず観ていたら、きっと「ふ〜ん、…で?」で終わってしまいそうなストーリー。

しかし一見普通の映画に見えつつ、そこらじゅう謎だらけ。

しかもその謎(伏線なのかすら謎)を回収してくれないまま終わってしまうんです。

ああ「謎(伏線)は必ず回収されるもの」という考え方が大間違い!

「あとは自分で考えなさいよ」と言わんばかりに終わっちゃうんですよ!!

なんて厳しい突き放し方…。何の理由もなく別れを切り出された気分!!(←何の話をしてるんでしょう)

私の頭では全てを理解することは不可能でしたが、大筋だけ説明するとこんなかんじ。

 

・小さな町でスクールバス転落事故発生。

・弁護士ミッチェルがやって来て町の人たちを扇動し、バス会社(製造会社?)相手に訴訟を起こそうとする。町人に落ち度がなかったか調査するため、町の人々に聞き込みをする。

・色々ありつつも最終的に町の人は訴訟に乗り気。しかし、バスに乗っていて車イスになった最後の証言者ニコルが「運転手が制限速度をオーバーしていた」という嘘(たぶん)の証言をし、訴訟はぶち壊しに。

※映画は『ハーメルンの笛吹き男』になぞらえられており、つまり町の人たちを煽動する弁護士が子ども達を連れて行った笛吹き男で、連れて行かれなかった足の悪い子どもがニコル(笛吹き男の意に反した)ということになります。

 

そして、こういった流れの裏側にいくつも散りばめられた疑惑のシーンの数々…

特に、最後のシーン。弁護士と、彼の娘の友達アリソンとの会話が謎すぎる〜。

ニコルが父親と近親相姦の関係にあったことを考えると、もしかして弁護士もかつて娘とそういう関係だったのかもしれないですね。それがアリソンに横恋慕したことで娘との関係が壊れ出した…とか?

あくまでも想像の域を出ませんが。

真実は監督のみぞ知る…か?

 

監督ったらイジワルなんだからもう。

もう一つ言うなら監督、画面が暗すぎです!誰が誰やらわかんないです!