イントゥ・ザ・ウッズ
原題:Into the Woods 2014年 アメリカ 124分
監督:ロブ・マーシャル 脚本:ジェームズ・ラパイン
出演:メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、アナ・ケンドリック、クリス・パイン、トレイシー・ウルマン、クリスティーン・パランスキー、ジョニー・デップ、ダニエル・ハトルストーン、リラ・クロフォード、マッケンジー・マウジー、ビリー・マグヌッセン、ルーシー・パンチ、タミー・ブランチャード、フランシス・デ・ラ・トゥーア、サイモン・ラッセル・ビール、リチャード・グローバー、アネット・クロスビー
ストーリー・概要(映画.comより)
赤ずきん、シンデレラといったおとぎ話の主人公たちのその後を描いたブロードウェイの人気ミュージカルを、ディズニーが実写映画化。「シカゴ」「NINE」のロブ・マーシャル監督がメガホンをとり、魔女役にメリル・ストリープ、赤ずきんのオオカミ役にジョニー・デップら豪華スターが共演した。
魔女にかけられた呪いのせいで子どもに恵まれなかったパン屋の夫婦は、子どもを授かりたければ「赤いずきん」「黄色い髪」「白い牛」「黄金の靴」の4つのアイテムを森から持ち帰れと魔女に命じられ、森へ向かう。時を同じくして、赤ずきんやラプンツェル、ジャック、シンデレラたちもそれぞれの願いをかなえるために森へとやってくるが……。
「ウエスト・サイド物語」なども手がけたスティーブン・ソンドハイムが、原作ミュージカル同様に作詞・作曲を担当した。
おとぎ話、混ぜるな危険
ミュージカルですよ〜
登場人物はシンデレラに赤ずきんにラプンツェルに『ジャックと豆の木』のジャック…
おとぎ話オールスターが夢の競演。
これはえっと…アベンジャーズみたいなもんでしょうか?(よく知らないけど)。
のっけから登場人物がわんさか出てきてちょっと尻込みするのですが、冒頭の歌でほぼ全ての重要キャラの説明と目的を説明してくれている親切設計。つかみだけキチンと見ていれば、あとは何の心配もいりません。
基本的には、子どもができないという呪いを解くため、魔女に命じられたアイテム探しに奮闘するパン屋の夫婦の行動が主軸になっています。
登場人物については皆それぞれに突っ込みどころ満載で楽しい〜。
まず魔女役のメリル・ストリープ。
40代を越えてから、なんと4回も魔女役のオファーがあったとインタビューで答えていましたが、それも納得のハマり役。
なんてったって、素材が良いものね!天然のわし鼻をお持ちだし。
メイキングでスタッフが「メリルに関しては、ほとんどメイクをしていないんだよ!」って嬉しそうに言ってましたが、ちょっとあんたそれ失礼!くれぐれも本人の前では言うなよ、と思いました。
メリル・ストリープは『マンマ・ミーア!』でもABBAの歌を歌ってましたが、既存のポップスよりも今回のようなミュージカル曲の方があってると思う〜。感情の込め方がさすが大物女優です。
赤ずきん役の女の子は、髪型といいマントの下の服装といい、ちょっと『エスター』を彷彿。年の頃も同じくらいだし。
「顔がパンパンになったエスター」ってかんじですね!(←ものすごく失礼)
金切り声を上げるシーンは、モロにエスターでした。
クリス・パインは、シンデレラの王子様役。ぱちくりした目とか、なるほど王子顔だなーと思っていたら、当然のように歌い出したのでびっくり。
あんたも歌えるんだね!
それにしてもみんな歌がお上手。
クリス・パイン王子の弟は、ラプンツェルのお相手の王子なんですが(ややこしい)、
川辺で2人して歌うシーンが面白かった。
郷ひろみばりにジャケットを脱いだり着たりして、これでもかと格好つける兄弟に大爆笑。しかも無駄に多いカメラアングル。やりすぎ感が笑えます。
このように前半は色々と楽しいのですが、後半のグダグダっぷりがけっこう辛かったです。ハッピーエンドのその後というのがこの映画の一番大事なポイントではあるんですがね…。