Smokeblue Theater

映画の備忘録

オーケストラ!

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原題:Le Concert 2009年 フランス 124分

監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ

出演:アレクセイ・グシュコブ、ドミトリー・ナザロフ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ、バレリー・バリノフ、アンナ・カメンコバ、リオネル・アベランスキ、アレクサンダー・コミッサロフ、ラムジー・ベディア

ストーリー・概要(映画.comより)

1980年、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が連行され、それに反対した天才指揮者のアンドレイも楽団を解雇されてしまう。アンドレイはいつか復職する日を夢見て、30年にもわたり劇場清掃員として働いていたが、ある日パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつく。主演はロシアの名優アレクセイ・グシコフ、共演に「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランほか。

 

練習しなさい!!

メラニー・ロランのイラストが怖くなっちゃったけど、ホラーの類じゃないです念のため。

どっちかっていうとコミカルな映画ですよ。

 

30年間清掃員に身をやつしてきた元指揮者が、よせ集めのメンバーを率いて楽団員になりかわる…という荒唐無稽なお話も、「映画ならありだよねー」と思っていたのですが。

ちょっと、つっこみどころ多すぎ〜!

最初はドタバタ劇に笑っていたんですが、パリに到着して好き勝手やり始めるメンバーに、だんだん笑えなくなってきました。

そもそも、練習シーンとか一回もないんかい!

仮に見えてないところで楽団が練習してる設定だったとしても(しかし明らかに練習してる暇はなかった)、

本番前日に遊び呆けるとはどういう了見!?

確かに、ラストの演奏シーンは盛り上がって良かったし、ある人物の過去に対して皆共通の思いがあるというのは分かった。

だがしかし。

だったらなおさら真面目にやれよ!と思うんですが。

本番にギリギリ遅れて入ってきた(というかもうギリギリアウト)じじいとその息子に関しては、横っ面を張り倒してやりたかったです。

 

そんなこんなで始まった演奏も案の定最初はひどくて、オーナー役のガヴリーロフが「神様、どうか奇跡を…!」と天に向かって祈った時には、

起こるわけねーだろ、練習もしてないのに」と思わずつっこんでしまいました。

まー起こるんですけどね奇跡。悔しいことに。だって、映画だもんな〜。