Smokeblue Theater

映画の備忘録

インモータルズ 神々の戦い

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原題:Immortals 2011年 アメリカ 111分

監督:ターセム・シン 

脚本:ジェイソン・ケラー、クリスチャン・グーデガスト、チャーリー・パーラパニデス、ブラス・パーラパニデス

出演:ヘンリー・カビル、スティーブン・ドーフ、ルーク・エヴァンスイザベル・ルーカス、ケラン・ラッツ、ジョセフ・モーガンフリーダ・ピントジョン・ハートミッキー・ローク、アラン・バン・スプラング、ピーター・ステッビングス、ダニエル・シャーマン、スティーヴ・バイヤーズ、ロマーノ・オルザリ、コリー・セビエール、グレッグ・ブリック、スティーヴン・マクハッティ、アナ・デイ=ジョーンズ

ストーリー・概要(映画.comより)

ザ・セル」「落下の王国」のターセム・シン監督がギリシャ神話を題材に描くアクションスペクタクル。世界支配を企むハイペリオンに対し、主神ゼウスにより鍛えられた勇者テセウスが立ち上がる。ポセイドン、アテナらオリンポスの神々の力を借り戦うテセウスだったが、ハイペリオンはオリンポスの神々によりかつて地底に封印されたタイタン族を復活させてしまう。主演は「マン・オブ・スティール」(2013)で新たなスーパーマン役にも抜てきされたヘンリー・カビル。

 

注目は神様ファッション

ギリシャ神話が題材ってことで、神様がたくさん出てくるのですが。

神様のファッションが実に独創性にあふれております。兜とか、とにかくデザインが突き抜けてるんです。

さすが神様、人間なんか足下にも及びません。

ギリシャ神話って、神様も皆あのヒラッとした衣装のイメージがあったんですけど、

よくよく考えてみると神話だからこそ自由に創造してよいのだと思います。

思い切ったファッションで攻め込んだ衣装さんに拍手…

と思っていたら、衣装担当は日本人で、石岡瑛子さんという方でした。

もうお亡くなりになったそうですが、遺作が『白雪姫と鏡の女王』…

って、あの白鳥ドレスの人かい!

やっぱ突き抜けてる〜〜。

 

そんな石岡さんファッションの中でもド肝を抜かれたのが、ミッキー・ローク演じるハイペリオンの兜

最初は被ってなかったんですけどね。

主人公テセウスとの最後の戦いの前、いよいよ敵陣に攻め込まんという時にいきなり被ってきたんですよこの兜を!

 

…何それ、カニ!?

 

衝撃的すぎて、ちょっと笑っちゃいました。

ウサギにも見えます。いずれにしろ可愛い。

大事な局面でわざわざ被ってきたということは、おそらくこれがハイペリオン勝負兜

見た目は可愛いが、きっと防御力は高いのであろう。

 

このように、神々を見ているのはとっても楽しいのですが。

そのぶん主人公がぜんっぜん印象に残らな〜い!

マッチョだしイケメンだし母親思いだし正義感も強い青年なのに、いまひとつ。

終わってみるとミッキー・ローク&ゼウス様陣営の印象しか残っていないんです。一体なぜなのか。

思うに、旅の途中に、主人公と仲間とのエピソードがなかったからではないでしょうか?

主人公がやったことといえば、巫女さんとイチャついていただけ。

仲間を気遣ったり、リーダーシップを発揮するような場面が、特にありませんでした。

だから、最後の決戦前、主人公が兵士たちを鼓舞するシーンがありましたが全然心に響かなかったんだと思います。

もっと主人公らしいシーンを入れて欲しかった。

もしくは決戦前、主人公にも何か個性的な兜を被せて目立たせてあげればよかったんじゃなかろうか。