ファッションが教えてくれること
原題:The September Issue 2009年 アメリカ 88分
監督:R・J・カトラー
概要(映画.comより)
毎号、アメリカ女性の10人に1人の約1300万人が購読する米ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターに迫ったドキュメンタリー。2007年秋のファッション特大号である9月号の締め切り5カ月前、編集部やデザイナーの提案する衣装にダメ出しをしたり、コラボレーション企画を開発したり、分刻みで仕事をこなしていくアナ。スパルタながらも真摯に仕事に取り組むアナの素顔を映し出す。
氷の女王アナ・ウィンター
『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープが演じた鬼編集長のモデルになったと言われるその人こそ、アメリカ版ヴォーグの編集長アナ・ウィンター!
ボブカットがトレードマークの、ファッション界のドンともいうべき存在!(だそうですよ)
そんなアナや周囲のスタッフの仕事ぶりを、ヴォーグ9月号の制作過程と共に追ったドキュメンタリー。
なんで9月?ってかんじですが、ファッション業界では9月から1年が始まるようで、1年の中で最も重要な号らしいです。「お正月特大号」みたいなもんですな。
『プラダを着た悪魔』では、人をバッサバッサと切り捨てる冷酷なボスという風に描かれてましたが、アナも正にそんな感じ。
すでに撮影まで済ませた紙面を「これはダメ。これも、これもボツ」とバッサリ切り捨てる場面が何度も出てきました。
その度にファッションディレクターのグレイスが「なんでこれがボツ!?腹立つ〜!」と怒りをあらわにしてるのが面白かったです。
この見た目魔女みたいなグレイスという人物(元モデルだとか)は、常にアナの近くに映ってるので彼女の片腕的存在と見受けられるのですが、とにかく2人の意見が対立しまくるので見ていてヒヤヒヤ(でもやっぱり面白〜い)しました。
ただ見ている内に思ったのは、アナは冷酷というか無駄なことをしない人なんだろうなということ(それが周りからは冷酷ととられるのか…)。
あれだけの仕事量をこなすには、とにかく素早い決断が必要になってくるでしょうし。
とにかく『プラダを着た悪魔』での、社内の鬼のような忙しさは本当のことみたいです…。みんな殺気立ってました。
私だったらぶっ倒れます、確実に!