ロンリエスト・プラネット 孤独な惑星
原題:The Loneliest Planet 2011年 アメリカ・ドイツ 113分
監督・脚本:ジュリア・ロクテフ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、ハニー・フルステンベルク、ビジナ・グジャビゼ
ストーリー・概要(KINENOTEより)
デビュー作でカンヌ国際映画祭監督週間作品賞を受賞したジュリア・ロクテフ監督の長編第2作。
婚約して幸せの絶頂期にいるアレックスとニカ。ふたりはグルジアの景観が美しいコーカサス山脈にトレッキングに出掛けるのだが…。
気まずい山歩き
若いカップルがグルジアのコーカサス山脈でトレッキングを楽しむ…という言ってしまえばただそれだけのお話。
ここまでストーリーの起伏がない映画はなかなか見たことがない。カップルと現地ガイドの3人の山歩き映像がただ淡々と映し出される。BGMも全くない。とにかく歩く。ひたすら歩く。
途中で、映画を観賞しているという事実を忘れ、まるでNHKの自然ドキュメンタリー番組でも観ているような錯覚に陥りました。どのシーンで一時停止しても、NHKかな?と見間違えると思う〜〜。
途中、地元民に銃を向けられるというスリリングなシーンもあるのですが、その後はまたひたすら山歩き…
しかも、それ以前はとても楽しそうにキャッキャしてたカップル2人が、銃を向けられるシーン以降はろくに会話せず気まず〜い雰囲気に。
男性の方は、相手側を意識し会話のきっかけを探すような素振りを見せるのですが、女性の方がまるで無視。女性がなぜむくれているのか、見ている私にもよくわかりませんでした。ガイドも気を使わざるをえないし、別行動するわけにもいかない…
しばし重苦しい雰囲気に包まれ、ふと小学生時代に登山遠足中に友達とケンカになって似たような空気になったことを思い出しました。
あらすじを書くのは簡単だけど、どう捉えるべきかが難解な作品でした。
もし「どうだった?」と感想を聞かれたら、「山がきれいだった」ということだけしか自信を持って言えそうにないです…