Smokeblue Theater

映画の備忘録

スノーピアサー

f:id:smokeblue:20150813133216j:plain

原題:Snowpiercer 2013年 韓国・アメリカ・フランス 125分
監督:ポン・ジュノ 脚本:ポン・ジュノ、ケリー・マスターソン
出演:クリス・エヴァンスソン・ガンホティルダ・スウィントンジェイミー・ベルオクタヴィア・スペンサーユエン・ブレムナー、コ・アソン、ジョン・ハートエド・ハリス、アリソン・ピル、ルーク・パスカリーノ

ストーリー・概要(映画.comより)

グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」などで知られる韓国の鬼才ポン・ジュノが、欧米のキャストを招き、初めて手がけた英語作品。再び氷河期へと突入した近未来の地球を舞台に、生き残った人類を乗せて走り続ける列車の中で起こる抗争を描く。
2014年、地球温暖化を防止するため78カ国でCW-7と呼ばれる薬品が散布されるが、その結果、地球上は深い雪に覆われ、氷河期が再来してしまう。それから17年後、かろうじて生き延びた人々は「スノーピアサー」と 呼ばれる列車の中で暮らし、地球上を移動し続けていた。列車の前方は一握りの上流階級が支配し、贅沢な生活を送る一方、後方車両には貧しい人々がひしめき、厳しい階層社会が形成されていた。そんな中、カーティスと名乗る男が自由を求めて反乱を起こし、前方車両を目指すが……。原作はフランスのグラフィッ クノベル「Le Transperceneige」。

 

目指せ前方車両!列車内下克上物語。

こういう特殊な世界観、好きですね~。
確かに色々とつっこみどころはありますが、無視してストーリーを楽しむのが正解でしょう。
製作サイドだって色々おかしいことは、分かっているはず!
分かった上で、「ここちょっとアレだけど、無視無視!」てな感じで作っているはず!(←勝手な想像)
いやしかし世界観の矛盾点・疑問点よりも、圧倒的に映画の面白さが勝っていると思います。

前方車両=富裕層、後方車両=貧困層という、とっても分かりやすい人間構図。
前半はほとんど後方車両内での話なんですが、環境が劣悪で観ているだけでキツい~!
そもそも、”生き残りの人類を乗せた列車”だから、それなりにサイズが大きいのかと思いきや、
車両の横幅は普通の列車とあんまり変わらん!
新幹線と、あんまり変わらん位なのです。(縦には、めちゃめちゃ長いけど)
その中に人々が押込められてる訳で、パーソナルスペースなんてあったもんじゃないのです。
外は極寒の世界で生きていけないから、一生列車の中!
そういう生活です。
私はこないだ初めて夜行バスに乗りましたが、休憩アリ12時間でも密閉空間はきつかった!
それを考えると、とても生きていけん…

おまけに、後方車両の人たちが口に出来るのは、真っ黒いコンニャクみたいな「プロテイン・ブロック」なるものだけ!
羊羹にも似てますが…いや羊羹だったらどんなに良かったことか!
このプロテイン・ブロック。何か嫌な予感はしてましたが、原材料はとんでもないものでした。

状況に耐えかね、青年カーティス(クリス・エヴァンス)は貧困層で有志をつのり、前方車両を目指します。
みんなで協力して次々前の扉を破っていくのですが、前方車両部分に初めて入った時に初めて窓から光が射すシーンがもの凄く印象的!
というのも、後方車両には窓すらないので常に薄暗い状態だった訳です。
それは映画を観ているこちらも同じで、初めて窓のある部屋に入った途端「うわ、眩しーっ!」と、カーティス達と同じ体験をするのです。

さらにその先の車両には美しい庭園(果樹園?)があり、水族館があり、幼稚園があり…
扉を開けるたびに溢れ出る色彩のまー鮮やかなこと。
まさに別世界。
後方車両とは余りに違い過ぎる光景に、ポカーンとするカーティス達。無理もないわ。
そしてそのポカーン状態のまま、案内役(というか拉致った)のメイソンに勧められ、
なぜかカウンターで寿司をつまむことになるカーティス達。
何だか、狐につままれたようなシーンでした。
せっかく頂いた寿司の味もしなかったであろう、きっと。

登場人物も、なかなか魅力的。
主人公は割と普通の青年なので、脇キャラの方が際立っていたー。
まず、前方車両の嫌な奴メイソンを演じたティルダ・スウィントン
口に詰め物でもしているんでしょうか?あの美しい顔が、久本雅美柴田理恵を足して2で割ったようなワハハ本舗顔に。
嫌な奴なんだけど、妙におかしくて憎めないキャラでしたねー。
それから、スノーピアサーのセキュリティを担当したナムグン(ソン・ガンホ)とヨナ(コ・アソン)のヤク中父娘コンビも好きだなー。
「扉ひとつ開けるごとに、クロノール(依存性のある物質)一個」という条件付きで、主人公に協力しているのですが。
扉が開くたびすかさず「クロノールちょうだい」という仕草をするヨナちゃんが可愛かったです。
あと、あんまりスポットが当たっていなかったのですが、武術に優れ主人公をナイスサポートしていたグレイというワイルドイケメンが気になった~!
演じているのはルーク・パスカリーノさん(…初めて聞いたな…)。
けっこう最後の方まで活躍してたのに、あまり画面に映らないのが残念!
アクションが凄くカッコいいのにな~。

広告を非表示にする