Smokeblue Theater

映画の備忘録

モールス

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原題: Let Me In 2010年 アメリカ 116分
監督・脚本:マット・リーブス
出演:コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツイライアス・コティーズリチャード・ジェンキンス、カーラ・ブオノ

ストーリー・概要(映画.comより)

スウェーデン製の傑作ホラー「ぼくのエリ 200歳の少女」を、「クローバーフィールドHAKAISHA」 のマット・リーブス監督がリメイク。学校でいじめられている孤独な少年オーウェンは、近所に越してきたばかりの少女アビーと出会う。お互いに孤独な2人は やがて心を通わすようになるが、アビーにはある秘密があった。出演は「キック・アス」のクロエ・モレッツ、「ザ・ロード」のコディ・スミット=マク フィー、リチャード・ジェンキンス

 

リメイクってどうなんだ

『ぼくのエリ 200歳の少女』のリメイク作品。
『ぼくのエリ』はかなり好きだったので、観る前からリメイクであれ以上の出来になることはないだろうという予感はしていました。

ストーリーはまったく同じ。加えて各シーンも、オリジナルとほぼ同じ。
ますます「じゃ、何でリメイクすんだよ!」て感じですが。
ちょっと違うのは、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)が人を襲うシーン。
ヴァンパイア化したアビーの恐ろしい顔が、オリジナルより強調されていました。
オリジナルは”静かなホラー”という雰囲気だったので、よりホラー感を強めたかったのか…どうかは分かりませんが。
いずれにしろ「大体同じ」なのであれば、オリジナルの印象を超えることは難しいと思いますし、やはりどうしても色々と事細かに比較してしまいます。

例えば、主人公の少年。『ぼくのエリ』では少女かと見紛う金髪色白の美少年で、すごい存在感がありました。
『モールス』の少年は、ちょっと地味め。その分アビー(『ぼくのエリ』でいうところのエリ)に、人気者のクロエちゃんをあてがってはいるのですが、こちらは可愛すぎる気が…。
アビーが「ちょっと臭う」という設定だけど、クロエちゃんは絶対臭わなそうな気がするしー!
薄汚れてても、甘い匂いがしそうだしー!

あと舞台は雪の降る町ですが、これも同じですね。
『ぼくのエリ』はスウェーデン映画なので、そりゃ当然雪は降るのですが、リメイクで作るならここまで同じにしなくても良かったんじゃないかと思います。
南の方の町でも良かったんじゃないかと。

…とまあこういう具合に、リメイク作品というだけで色んな粗探しをしてしまって、どうもイカンですな。