Smokeblue Theater

映画の備忘録

欲望のバージニア

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原題:Lawless 2012年 アメリカ 116分

監督:ジョン・ヒルコート 脚本:ニック・ケイブ
出演:シャイア・ラブーフトム・ハーディジェイソン・クラークガイ・ピアース
ジェシカ・チャステインミア・ワシコウスカデイン・デハーン、クリス・マクギャリー、ゲイリー・オールドマン

ストーリー・概要(映画.comより)

シャイア・ラブーフトム・ハーディジェシカ・チャステインら豪華キャストが共演し、アメリカ禁酒法時代に実際にあった復讐劇を映画化。

1931年、バー ジニア州。密造酒ビジネスで名を馳せたボンデュラント3兄弟の次男フォレストは、シカゴから来た女性マギーに心を奪われ、三男ジャックは牧師の娘バーサに 恋をしたことから、兄弟の力関係に変化が起こり始める。一方、新しく着任した特別補佐官レイクスは高額の賄賂を要求するが、兄弟はこれを拒否。するとレイクスは、脅迫や暴力によって兄弟の愛する女性や仲間たちに危害を加えていく。監督は「ザ・ロード」のジョン・ヒルコート

 

死亡フラグなんて、なんのその

いや~予想に反して面白かったです、この映画。
まずキャラクターが良いんです。
鬼のように強い長男(ジェイソン・クラーク)と次男(トム・ハーディ)に
ヘタレの三男(シャイア・ラブーフ)。
何やら訳ありの美女(ジェシカ・チャステイン)に
鬼畜の変態補佐官(ガイ・ピアース)…。
こうやって並べただけで、もう楽しそう!

中でもガイ・ピアース演じるレイクス補佐官がインパクト大でしたね~。
それ、分け目なの?はげなの?と言いたくなるような、妙ちきりんヘアでしたけど。
おかげで変態感は増してて良かったと思います。
このレイクス補佐官がドSでさー、シャイア・ラブーフをめちゃめちゃにボコるシーンがありますが、
「もうやめたげてえー」と言いたくなるくらいボッコボコにしてました。

そのシーンもそうですが、この映画バイオレンスな描写がけっこう凄まじい。
例えばフォレスト(トム・ハーディ)が、以前こらしめた奴らに報復されるところ。
突然首をナイフでザクザク切られるので要注意!
映画でよくある「へっへっへ、観念しやがれ」みたいなタメは一切ない。
「あっ」と言ってる間に、ザクザクザク~、ですよ。
顔を手で覆う、暇も無し!
一人で「ひええええええええっ!」って言いましたよ!

私は特に、喉元付近への攻撃描写がかなり苦手で(←得意な人なんておらんわい)
このシーンの後、とにかくトム・ハーディの喉が心配で心配でたまりませんでした。
ある夜ジェシカ・チャステインがトムに抱かれにいくシーンでも、
「喉気をつけてー!頼むから、そっとやってーーー!」と心の中で叫びました。
ジェシカが思い切りよくヌードを披露してましたが、喉が心配でそれどころではなかったー。

しかし喉を切られても無事な次男フォレスト、タフすぎます。
その後も「あ、もうムリ。絶対死ぬ」っていうシーンが出てきますが、まーしぶとい。
何度でも持ちこたえる。
自分で公言している通り、不死身の男なのです。

一方、三男ジャックですが、行動がな~んか中二っぽい。
スーツや車を買って格好から入ってみたり、
レイクスの空の薬莢を拾って、「これに穴開けて首から下げたらカッコ良くね!?」とハシャいだり。(言ってたのはジャックの友人クリケットの方だったが)
顔も幼いし、「本当に中学2年生くらいでは…」と訝ったのですが、
全然違いました。シャイア・ラブーフ・1986年生まれでした。
ごめんよシャイア。

他にも大物役でゲイリー・オールドマンが出演してたりだとか(出番は少ないんだよねー)、
ミア・ワシコウスカはやっぱり可愛かったりだとか、
色々語りたいほどお気に入り映画になったのでした。